ジェットウォッシャーで臭い玉が取れるって聞くけどホントかなぁ?
それに最近耳にする「臭い玉洗浄マシン」ってなんのこと?
ジェットウォッシャーで本当に取れます!
臭い玉洗浄マシンについても、1から詳しく説明しましょう!
こんにちは、Shidaです。
日々臭い玉について考え、YouTubeやSNS等で発信してきました。
何を隠そう、「臭い玉洗浄マシン」などの用語を作った張本人です!
この記事を読めば、なぜジェットウォッシャーで臭い玉を取るべきなのか、そして2023年に登場した、最新の臭い玉除去方法がわかります。
徐々にではありますが、誰でも簡単に臭い玉をケアできる方法が、日本中に広がってきています。それが水を使った洗浄法。
今回は改めて、「ジェットウォッシャーと臭い玉」について詳しく解説します。
あなたにも、みんなにも臭い玉がある
まずは、臭い玉についてのおさらいから。
最新の研究結果についても紹介します!
臭い玉ってなに?
「臭い玉」とは、口の中の食べかすや免疫細胞、細菌などが固まってできる白い塊です。
咳やくしゃみをしたときにポロッと出てきたり、喉の奥になんとなく違和感を感じる、臭い汁が出てくる、といった不快感の原因になります。
臭い玉は時間が経つと大きくなり、炎症をおこしたり、石灰化したりします。
これは膿栓や扁桃結石と呼ばれます。
これらはもともと同じものと考えられ、明確に区別する基準はないようです。
みんなにも臭い玉があるの?
筆者を含め、本当に多くの人が臭い玉に困っています。
でも人には相談しにくい話題なので、自分以外の人にもあるのか、どれくらいの比率なのかはわかりませんよね。
最新の研究では、健康な成人のおよそ30%から扁桃結石が発見されたというデータがあります。
ここで注意が必要なのは、大部分の臭い玉は扁桃結石になる前に排出されるという点です。
そのため、臭い玉がある人は少なくとも60%以上になると推定されています。
臭い玉は口臭の原因になるの?
臭い玉の匂いは、食べかすや死んだ細胞に含まれるタンパク質を、嫌気細菌が分解して発生する悪臭ガスが原因です。
そのメカニズムは他の口臭原因物質(歯垢や舌苔)と同じであり、口臭の主要な原因の一つです。
なお、臭い玉は口内に留まる期間がとても長いため、腐敗が進行し、より強い匂いを発することになります。
その強烈な匂いは、う○こや死んだザリガニに例えられます。
口臭への影響は、臭い玉がどの程度あるか、また露出しているかに左右されます。
なお、通常の口腔ケア(歯磨きなど)では除去できず、悪臭ガスを発生させ続けるのが厄介なところです。
うがいや綿棒では臭い玉はほとんど取れません
臭い玉はあまり人前で語られることのないテーマ。
取り方についても、かなりいい加減な説が当たり前のように広まっており、試してみても騙された、ということになるケースがほとんど。
お医者さんの肩書がある人の言うことであっても、正直首を傾げることも・・・。
臭い玉はどこに隠れているの?
扁桃とその周辺の窪み(扁桃陰窩)に臭い玉がたまります。
扁桃の形状は先天的なものです。穴の多さや深さ、形状によって、臭い玉ができやすい人とできにくい人が存在します。
扁桃腺は名前の通り腺(管)であり、太さは1mm~2mm程度、深さは5mm程度です。
免疫細胞で覆われており、細菌と戦う働きがあります。
いわゆる免疫反応ですが、その際に死んだ免疫細胞も臭い玉の原因になると言われています。
扁桃の周りにはヒダがあり、ヒダと扁桃の間には比較的大きな凹みになっています。ここは食べかすがたまりやすく、大きな臭い玉ができるポイントになりがちです。
うがいで臭い玉が取れるの?
まったく取れません。
インターネット記事で、臭い玉の除去方法としてうがいを紹介する人が(医師の中にも)いますが、デマと言って良いレベルです。
そもそもうがいで取れるものなら、普段の飲食で取れているでしょう。
筆者はわりと実験好きなので、何度か検証していますが、全然取れませんでした。
ただし、うがいと一緒にイソジンなどを使えば、臭い玉の匂いを抑えたり、炎症を防止することはできそうです。
耳かきや綿棒で臭い玉が取れるの?
綿棒ではほぼ取れません。
扁桃腺の形状を考えると、押し込んでしまう可能性すらあります。
綿棒は臭い玉の除去方法としてかなりメジャーなものですが、いざ自分で試してみるとすごく苦労するはずです。
そもそも、扁桃腺の穴に対して綿棒が大きすぎます。臭い玉に届かないのです。
これでは臭い玉が見えていて、ほぼ取れかけている場合以外は効果がありません。また扁桃を傷つけてしまう可能性が高いです。
これについても、粘着質な筆者は繰り返し試してみました。
結果は扁桃が痛くなり、血が出ただけでした。
注射器で臭い玉が取れるの?
シリンジ(注射器)は海外ではそこそこメジャーな方法です。
扁桃に細い水を勢いよく当てて、臭い玉を洗い流すことができます。
シリンジは安く入手できますし、怪我をする可能性も低いので試してみる価値はあります。
とうぜん筆者は何度も試しています。結果は「取れないこともないけど、やりにくい。日常的にやるには面倒。」でした。
イマイチなのは、次のような点です。
- 狙いがつけずらく、イライラする
- 水がすぐになくなって補給するのが面倒
- ライトが別に必要なので、シリンジを片手で操作するのがこれまた面倒
ジェットウォッシャーで臭い玉を洗浄しよう
近年、安心、安全に臭い玉を除去できることから徐々に注目されてきた洗浄法。
それをご家庭で実現するのがジェットウォッシャーを改造する方法です。
以下に詳しく解説します!
臭い玉は洗浄するのが一番!
水で洗浄すると、汚い汁や小さな欠片もスッキリしますし、穴の奥の見えない臭い玉も取り除くことができます。
綿棒や耳かきではそもそもほとんど取れない上に、扁桃を傷つけてしまう恐れが常にあります。
でも水ならそんな心配はありません(注意:水圧を調整する必要はあります)。
ジェットウォッシャーの歴史
ポンプとタンクを備えた口腔洗浄器は、1962年にアメリカで発明され、ウォーターピックの名称で現在に至るまで販売されています。
日本ではリコー(デントレックス、2020年販売終了)、パナソニック(ドルツ)などが1970年代に相次いで商品を投入しました。
その中でも、ドルツのジェットウォッシャーは国内シェアが高く、日本における口腔洗浄器の代名詞となっています。
(なお、当記事では口腔洗浄器一般をジェットウォッシャーと記載しています)
本来の用途は歯磨きの補助であり、高速の水流で歯垢(プラーク)を除去することができ、口内環境を整える有効なツールです。
臭い玉洗浄マシンの歴史
臭い玉洗浄マシン、というワードが使われるようになったのは最近です。
筆者が考えたオリジナルで、確か2019年頃に投稿したYouTube動画が初出だったと記憶しています。
その頃、新婚ラブラブだった私は口臭ケアの必要性を感じ、関連情報を集めたブログを運営していました。
当時、臭い玉を取る方法として、綿棒や耳かき、うがいなどが知られていました。
でも自分で試してみるとどれも話にならず、満足できるものがありませんでした。
ちょっとでも臭い玉を取れたのは、シリンジや円形洗浄瓶と呼ばれる水を使うものです。
もっといい方法があると思いました。
そんな時、ジェットウォッシャーを使うのが良い、という記事をどこかで目にして、試してみました。
しかしジェットウォッシャーは歯磨きの補助商品であり、水の勢いが強すぎてそのままでは使えません。
ノズルを改造して勢いを弱め、ペンライトと一緒に使う方法を考えました。
臭い玉洗浄マシンの原型が誕生した瞬間です。
ジェットウォッシャーの改造方法
改造の狙いは、水の勢いを弱めて扁桃腺を洗うのに適した強さにすることです。
扁桃腺はデリケートな粘膜組織なので、ジェットウォッシャーをそのまま使うと確実に怪我をしてしまいます。
改造 材料購入
用意するものは次の3つです。
ジェットウォッシャー(5,000程度)
本家ジェットウォッシャーは2万円程度と高価なので、Amazonなどで安いものを探します。
据え置き型もあるのですが、風呂場に持っていきにくいのでハンディタイプがオススメ。
ノズルがたくさんついているとなお良しです。
精密ハンドドリル(1000円程度)
ノズル先端の穴を広げるもの。
1mm~3mm程度の太さがそろっていると自分好みの水の強さに調節しやすいです。
100円均一に売っている時もありましたが、現在は不明です。
ペンライト(1,000円程度)
口の中を明るく照らして、確実に臭い玉を狙います。
これも100円均一にあるかも。
改造 準備
ノズルを取り出します。使用するのは標準ノズル(穴が空いているだけのもの)です。
また、ドリルを組み付けておきましょう。
穴を大きくするほど断面積が増えるので、圧力は下がります。
大きくすると修正できないので、ドリルは細いものから使います。
改造 穴を開ける
ノズルの先端にドリルを当てて、時計方向に回しながら穴を開けていきます。
最初は1.0mmのドリルを使用して穴を開けてテスト(次のステップ)
水の勢いが強いと感じたら1.2mm、1.5mmと広げていくのが良いと思います。
改造 テスト
水がはねてもいいように、洗面台かお風呂場へ移動します。
- タンクに水を入れて、本体へセット。
- ノズル(先ほど穴を広げたもの)を本体にセット。
- “mode”ボタンを押します(LEDの明かりが”soft”のところに来るまで)。
- ノズルを手のひらに向けて、”ON/OFF”ボタンを押します。
水がちゃんと出るか、強すぎることはないか確認しましょう。
水の強さですが、手に当てて少しでも痛みを感じるようなら強すぎです。
口の中はデリケートですので、本当に血が出ます。
※操作方法やドリル径は購入したジェットウォッシャーや好みによって変わります。
※使い方は以下の記事を参照ください。
改造は意外と難しい
ここまで、ジェットウォッシャーの改造を紹介しました。
私自身、現在までに5台ほど作ってきましたが、どれも使用感が違いました。
最初の1台が使っていて気持ちよく、後から作ったものはあまり使う気になれないのです。
また、数年間使っているうちに、気に入らない点も出てきました。
以下にそれらを紹介します。
ちょうど良い水の強さにならない
ジェットウォッシャーは本当に多くの機種が販売されていて、どれもポンプの強さ(水量と水圧)が違います。
ノズルを改造して扁桃腺を洗浄するのにちょうど良い水圧にすると、それと一緒に水量が変化してしまいます。
水量が多くなってしまうとどうなるか。すぐにタンクが空になったり、口の中が水でいっぱいになってしまいます。
私が最初に改造した機種はちょうど良いポンプの強さだったのですが、どうも廃盤になってしまったのか、価格が高騰しています(iTeknic 口腔洗浄器)。
ポンプにもいろんな方式がある
使用感という面では、ポンプ形式も様々です。
本家ジェットウォッシャーはピストン方式で、一定のリズムでパルス水流が出てきます。
一方、連続水流が出てくる方式のものもあります。
私の経験ではパルス水流の方が刺激が心地よいのですが、水があっちこっちに飛び跳ねてしまって周囲を汚してしまう傾向があります。
ノズルがちょっと短い
臭い玉が隠れている扁桃は、口の奥のほうにあります。
具体的には、奥歯のさらに3cmぐらい奥にあるため、ジェットウォッシャー付属のノズルでは微妙に短く感じます。
操作がちょっと難しい
臭い玉洗浄マシンは片手で操作して、もう一方の手にはLEDライトを持つ必要があります。
喉の奥は暗いので、きれいに洗浄するために明るく照らす必要があるからです。
”良い角度”で臭い玉を狙うためには、臭い玉洗浄マシンを左右の手に持ち替えて、ライトも持ち替えて使うなど、慣れるまでにはちょっと苦労することになります。
世界初の臭い玉洗浄”専用”マシンが2023年の夏に登場
2023年、家庭用では世界初※となる、臭い玉洗浄のみを目的とした専用装置を発売しました。
商品名は「オクチシャワー」です。
専用装置ならではの機能が盛りだくさんで、ジェットウォッシャーの改造では実現できない洗浄性能を手に入れることができます。
※2023年8月、自社調べ
喉の奥を明るく照らす
オクチシャワーにはハイパワーLEDライトが内蔵されています。
装置を動かすとライトが自動で点灯し、扁桃とその周辺がよく見えるように設計されています。
しかも、本体内蔵なので、片手はいつもフリーです。
洗いたい部分がよく見えて操作も楽ちんなので、誰でも簡単に臭い玉を洗浄できるようになりました。
専用ノズルでちゃんと扁桃にとどく
ノズルは扁桃洗浄用の形状になっています。
ノズルは長くなっており、洗いたい部分に無理なく届きます。
さらに、先端をゆるやかに曲げ加工し、ベストの角度で水が出てくるようになっています。
実験を繰り返して得られた最適な設計で、専用品ならではの洗い心地を実現します。
特殊形状ノズルで見えない臭い玉を洗浄できる
ノズルの先端は薄い円盤形状。
これはヒダをめくって裏に隠れている臭い玉を露出させるためのものです。
繊細な扁桃を傷つけずに、すっきりと洗浄するための工夫です。
まとめ:臭い玉は洗浄してスッキリ取り除こう!
今回は、臭い玉をとる道具としてのジェットウォッシャーについて紹介しました。
口臭ケアのためには、臭い玉ケアが欠かせません。
そして、臭い玉ケアの最新の方法は、水を使った洗浄法です。
・見えない臭い玉も取ることができる
・小さなカケラや汚い汁も一緒に洗い流せる
・扁桃腺を傷つけない
今までは、洗浄法を自宅で実現するために、ジェットウォッシャーを改造する必要がありました。
でも、今なら専用の装置が販売されています。
臭い玉洗浄マシンの名前は「オクチシャワー」。
見える臭い玉も、見えない臭い玉も残らず洗浄。
オクチシャワーは、誰でもかんたんに臭い玉が取れるよう、工夫をこらして作り上げました。
・水の力で安全に臭い玉を洗い流す
・長時間、連続で水を出すことで全体をくまなく洗浄する
・見えにくい場所を明るく照らす
・ヒダの裏を優しく洗う
臭い玉洗浄に必要な機能を、すべてそろえた専用マシンです。